
猫にとって、「子猫」の期間は半年程度。
そこから、さらに半年(生後1年)ほどで猫は成熟します。
つまり、猫にとって子猫から1歳まではとても大切な時期なわけです。
そこで、今回は猫が1歳を迎えるまでの成長過程と、お世話のポイントをまとめてみました。

子猫の1カ月は、人の1年に相当するにゃん。
- 誕生〜数日
- ・目はまだ開いていない
・体重は90〜110g程度で生まれる
・体重が1日10〜20gずつ増える
・1週間で体重が150〜200gになる
- 〜2週間目
- ・哺乳瓶からミルクが飲めるようになる
・14〜20日ほどで歩きはじめる
・7〜10日で目が開いてくる(見えてはいない)
・およそ9日で耳も聞こえてくる
▼ お世話のポイント
・体重が増えないときは、すぐ獣医に相談する
・母猫が近くにいるときは、母猫の体調管理にも気を配る
・母猫が育児放棄したときは、代わりに授乳や排泄のお世話をする
- 1カ月目〜
- ・器からミルクを飲めるようになる
・少しずつ離乳食にも挑戦できる
・1カ月で体重は400〜500gほどになる
・上下門歯や犬歯など乳歯が生えてくる
▼ お世話のポイント
・ミルクのみから離乳食の併用、そして子猫用フード、と少しずつ切り替えていく
・2カ月ごろには、初回のワクチン接種がある
・この時期におもちゃでたくさん遊ぶようにすると、人になつきやすい

この時期は、人馴れさせやすいので、いっぱい遊びましょう!
- 3カ月目〜
- ・3カ月で体重は1〜1.5kgになる
・4カ月で体重は2kgもあれば平均値
・乳歯が少しずつ永久歯に生え替わる
▼ お世話のポイント
・3カ月ごろには、2回目のワクチン接種がある
・4カ月を過ぎたら、3回目のワクチン接種もある
・行動範囲が急激に広がるので、事故には要注意
・体重が2kgを超えたら去勢・避妊手術を受けられるので獣医に相談する
- 6カ月目〜
- ・成熟すると、オスはスプレー行動がはじまる
・メスの発情行動もはじまり、早い個体だと妊娠も可能
・8カ月では体重が3〜3.5kgほどになる

もう、性的にもほぼ成猫と同じです。
▼ お世話のポイント
・避妊・去勢手術は、初回の発情前に実施するのが理想的
・避妊・去勢手術後は太りやすくなるので、体重管理には気をつける
- 〜1歳(成猫)
- ・猫種によるが、成長はほぼ止まる
・体重(標準体型)で3〜5.5kgが理想的
▼ お世話のポイント
・1年目の体重を、その後の体重管理の目安とする
・フードを成猫期用のものに切り替える
・1歳4カ月ごろには、4回目のワクチン接種がある
・1歳を過ぎても、同じようにおもちゃでたくさん遊ぶのはいいこと
子猫から成猫までの期間は1週間、1カ月単位で身体が変化します。
この時期のお世話、接し方がその後の猫の一生を左右すると言っても過言ではありません!
そのことを踏まえて、その時期に合わせたお世話をしてあげてください。