
猫を2匹以上飼う、いわゆる「多頭飼い」に興味のある飼い主は多いはず。
家に猫が増えるたび、楽しさは2倍、3倍と増えるのですから魅力的なのは当然です。
でも、一方で多頭飼いには、単頭飼い(1匹のみ)のときとは異なる難しさがあります。
そこで、今回は猫を多頭飼いするメリット・デメリット、先住猫がいるときの対面手順や注意点をまとめました。
目次
猫を多頭飼いするメリット・デメリット
メリット
▼ いろいろな猫を同時に楽しめる
猫は種類によって特徴が、そして個体によっても性格がまったく異なります。
多頭飼いすることで、いろいろな猫と触れ合うことができ、猫と暮らす楽しさが一層増すことでしょう。
▼ 猫同士で遊び相手ができる
寂しがりやの子や、留守番が苦手な子にとって飼い主のいない、1匹で留守番する時間はストレスが溜まるものです。
多頭飼いでほかに一緒に暮らす猫がいれば、遊び相手になってくれて、寂しさを紛らわせてくれることしょう。
デメリット
▼ 費用も手間もその分だけ増える
猫を飼うにはフードやトイレの砂などの消耗品、通院費などいろいろな費用、そして手間がかかります。
多頭飼いで猫が増えればその費用や手間も倍、とまではいかないまでも増えることは間違いないわけです。
▼ 猫同士が仲良くなるとは限らない
猫にも、人と同じようにその子ごとに性格があります。当然、ほかの猫との相性のよし・悪しも……。
先住猫がいるにせよ、最初から多頭飼いするにせよ、必ずしも猫同士が仲良くなれるとも限らないわけです。
多頭飼い前にチェック!猫同士の相性診断
猫にも個体ごとに性格があるので必ずは当てはまりませんが、一般的によい・悪いとされる相性があります。
- 兄姉猫 × 弟妹猫(相性がいい):性格にもよるが、基本的に兄弟・姉妹猫は相性がいい
- 子猫 × 子猫(まあ相性がいい):親が違っても、子猫からならまあ仲良しになりやすい
- 成猫 × 子猫(よいよりの普通):成猫の性格にもよるが、子猫の面倒を見てくれやすい
- メス成猫 × メス成猫(悪いよりの普通):一般的にはメスの方がナワバリ意識が少ない
- オス成猫 × オス成猫(やや相性が悪い):メス同士よりも、ナワバリ争いが起きやすい
- 高齢猫 × 子猫(相性は悪い):活発な子猫は、高齢猫の身体や心に負担がかかりやすい

猫にだって。いや、猫にこそ好き嫌いがあります。
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先住猫がいるときの対面手順と注意点

1〜5日目:慣れるまではケージ越しに対面させる
新しい猫を迎えることは、先住猫にとっても、新参猫にとってもストレスのかかることです。
いきなり直接対面させるのではなく、まずはケージ越しに対面させて、様子を見るようにしましょう。
1〜2週目:新参猫の逃げ場所を用意しておく
ケージの外にでた新参猫にとって、部屋のなかはどこもかしこも先住猫のナワバリです。
先住猫が攻撃したり、威嚇したときに、新参猫が安心して逃げられる場所を用意してあげましょう。
2〜4週目:静観・介入すべきラインを見極める
最初は逃げまわっていた新参猫も、環境に慣れてくると先住猫とケンカすることがあります。
基本は静観(様子見)でいいですが、激しいとき、双方が怪我するときは迷わずに介入しましょう。
4〜5週目:あくまでも先住猫を優先して接する
猫も、人と同じように新しく家族が増えたら、飼い主を奪われたような気持ちになるものです。
あくまで先住猫を優先することで、先住猫の気持ちは安定しやすく、新参猫も受け入れられやすいでしょう。

それでも、嫌いな子はいるけれど……。
猫同士の相性がどうしても悪いときは?
飼い主がどれほど気を使っても、相性が悪ければ猫同士が仲良くなることは望めません。
相性の悪い猫同士を無理に同じ部屋で飼おうとすると、双方に大きなストレスがかかります。
愛猫家としては残念ですが、猫のためにも別々の部屋で飼うか、別の飼い主を探してあげてください。