キャットフードの選び方と与え方!切り替えの方法もご紹介

キャットフード

猫にとって、食事は飼い主が与えてくれるキャットフードがすべてです。

だからこそ、飼い主は愛猫の健康のためにも、正しい知識をもっておく必要があります。

そこで、今回はキャットフードの選び方と与え方、そして新しいものに切り替えるときの方法もご紹介します。

猫の健康には「動物性の食品」が欠かせない

人や、犬のような雑食動物とは異なり、猫は肉食動物です。

つまり、猫は「動物性の食品」を食べないと生きていけません。

では、肉さえ食べさせればいいのか、というとそうでもありません。

「猫=肉食動物」という認識のもと、バランスの摂れた食事を与えることが大切です。

▼ 猫の1日の栄養バランス

・炭水化物:45%
・タンパク質:35%
・脂肪:20%

キャットフードは「総合栄養食」で大丈夫

世間にはいろいろな種類のキャットフードが販売されています。

では、どれを選べばいいかというと、基本は「総合栄養食」と表記されたものです。

それこそ、総合栄養食と水さえあれば、猫の健康は十分に維持できます。

総合栄養食とは、猫に必要な栄養素がバランスよく配合されたキャットフードです。



▼「総合栄養食」以外の種類とその特徴

  目的・用途 与えるタイミング 与え方のポイント
一般食・副食 特定の栄養補給を重視したもので、おかずの感覚で与えます。 総合栄養食の補完として、普段の食事のタイミングで与えます。 あくまで総合栄養食の補助的な役割であることを忘れずに。
栄養補助食 特定の栄養を与えたり、調整したり、する目的のフードです。 特定の栄養を補うものなので、獣医と相談しながら選びます。
特別療法食 腎臓病や尿結石など、療養用として獣医師の指導で与えます。 総合栄養食の代わりとして、普段の食事のタイミングで与えます。 いきなり全量替えるのではなく、少しずつ移行していきます。
おやつ 嗜好品です。飼い主と猫のコミュニケーションに役立ちます。 病院の後や、お留守番などがんばって我慢したご褒美で与えます。 毎日与えるとクセになるので、条件を決めておくといいです。

キャットフードを選び方の3つのポイント

子猫と母猫

1.「年齢別切り替え」or「全年齢対応」

キャットフードには「年齢別切り替え」と「全年齢対応」の2つの種類があります。

  • 年齢別切り替えタイプ:猫の月齢(年齢)に合わせて内容物が変わる
  • 全年齢対応タイプ:子猫から成猫、そして老猫まですべてに対応している

最近は全年齢対応タイプが人気ですが、猫の健康を考えるなら成長に合わせた年齢別切り替えタイプでしょう。

▼ 年齢別切り替えタイプの特徴

子猫用(生後1歳まで) 成猫用(生後1歳〜) 高齢期用(7〜8歳以降)
猫は生後1年で子猫から、成猫になります。この時期は筋肉や脳など身体の重要な器官が発達するため高カロリー、かつ栄養豊富なフードが必要です。一方で、消化器官はまだ未熟なので、子猫用は消化のしやすさにも配慮されています。 現代の飼い猫は野良猫と比較して運動量は少なめです。さらに、避妊・去勢された猫は太りやすい体質にもなりやすいので、この時期からはカロリーは控えめながら、栄養はバランスよく配合されたものになります。 眠っている時間が長くなり、子猫・成猫と比較してかなり運動量は減ります。また、骨折しやすくなったり、腎機能も低下していたりするので、この時期からは低カロリー、かつビタミンや食物繊維が豊富なものに変わります。
にゃん吉くん

キャットフードのタイプは、パッケージに記載されてるにゃ。

2.パッケージの表記内容も要チェック!

国内で販売されるキャットフードのパッケージには、さまざまな情報が記載されています。

ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」にもとづいた表示です。

購入の際には、このキャットフードのパッケージの表記も忘れずにチェックしましょう。

▼ パッケージの項目と確認内容

  • 種類:「総合栄養食」であるかは要確認!
  • 対象:年齢別切り替えタイプの場合は、猫の対象時期を確認
  • 原材料:最初にチキン、サーモンなどタンパク質系の食材があると安心
  • 与え方:体重や月齢(年齢)に対して、1日の供給量の目安が記載
  • エネルギー:50g(または、100g)あたりのエネルギー量(kcal)が記載
  • 保存方法:キャットフードによって保存方法は異なるのでここも確認

▼ 原材料にある「〇〇ミール」とは?

「ミール」とは、英語の直訳で「引いた粉」のことです。例えば、「チキンミール」と表記されていたら、鶏肉を乾燥したのち、粉末状にしたものを意味します。

3.「ドライフード」or「ウェットフード」

総合栄養食(キャットフード)には「ドライフード」と「ウェットフード」の2種類があります。

  • ドライフード:水分量10%程度以下でカリッとしている
  • ウェットフード:水分量75%程度でしっとりとしている

それぞれ特徴が異なるので、メリット・デメリットを把握した上で選ぶのがいいでしょう。

▼ ドライフード

メリット デメリット

・重量あたりの栄養価が高い
・長期間の保存に適している
・歯垢がつきづらい

・炭水化物の含有量が多くなりがち
・ウェットタイプよりも満腹感が劣る
・食べ過ぎによる肥満に注意が必要

▼ ウェットフード

メリット デメリット

・風味がよく、食べやすい
・水分がたっぷりで、満腹感がある
・開封しなければ長期間保存できる

・開封後は、品質の劣化が早い
・ドライよりも、コストが高め
・少食だと、栄養不足になる可能性も

新しいキャットフードの正しい切り替え方

新しいキャットフードに切り替えるとき、いきなり全量を切り替えるのはNG。

猫が体調を崩してしまうかもしれません。

新しいキャットフードの割合は初日10〜20%、4〜5日目50〜60%と少しずつ増やすのがいいでしょう。

▼ 新しいキャットフードの割合

  1. 1日目:10〜20%
  2. 2日目:20〜30%
  3. 3日目:30〜50%
  4. 4日目:50%程度
  5. 5日目:50〜60%
  6. 6日目:60〜70%
  7. 7日目:70〜80%
  8. 8日目:100%に!

猫が1日に必要とするエネルギー量の算出

リラックスしている猫

猫も、人と同じようにカロリーを摂りすぎれば肥満や、糖尿病などのリスクが高まります。

基本はキャットフードの、パッケージの表記に従って与えれば大丈夫です。

でも、愛猫の体型に合わたいのなら、その子が1日に必要とするエネルギー量を算出してください。

1.簡易RER値(安静時のエネルギー要求量)を算出
30 × (体重 kg) + 70 = A(簡易RER)
2.月齢(年齢)に合わせた数値を簡易RERにかける
A × (月齢に合わせた数値) = B(1日に必要なエネルギー量 kcal)

【月齢(年齢)に合わせた数値】
・4か月以下:3.0
・4〜6か月:2.5
・7〜12か月:2.0
・1歳以上(標準):1.2
・1歳以上(肥満):0.8
・高齢期(8歳以上):1.1
3.(B)をもとに1日に食べていいキャットフード量
B ÷ (キャットフード 100gあたりのkcal) × 100 = C(1日に食べられる量 g)

▼ 計算例

・生後 3か月
・体重 1.5kg
・キャットフード 100g = 400kcal

1.30 × 1.5(体重 kg) + 70 = 115(簡易RER)
2.115 × 3.0(月齢に合わせた数値) = 345 kcal
3.345 ÷ 400(キャットフード 100gあたりのkcal) × 100 = 86g(小数点以下切捨て)

上記の場合、「1日に86g」食べられる計算です。

たま師匠

計算式で算出される数値は、あくまで目安です。

キャットフードの正しい与え方 5ステップ!

1.スケールで計る
猫に与えるキャットフードの量は、スケールで細かく測りましょう。
2.キャットフードを与える
子猫なら1日2〜3回、成猫なら1日1〜2回に分けて与えるのが一般的です。
3.残ったものは捨てる
残していたら、ウェットフードはすぐに捨てます。ドライフードは1日程度は大丈夫です。
4.器はその都度洗う
ウェットフードは食事のたびに、ドライフードは1日1回は綺麗に洗ってください。
5.キャットフードを保管する
ウェットフードは1回で使い切るようにし、ドライフードの残りは密閉容器で保管します。

キャットフード・水についてよくあるQ&A

食欲にムラがあるのですが……

日によってはガツガツ食べたり、食べなかったり。猫も、人と同じように食欲にはムラがあります。猫が元気にしているのであれば、それほど心配する必要はありません。

食事を吐いてしまうことがある

猫は吐くことがよくある動物なので、基本的には気にする必要はありません。ただ、早食いが原因で吐いてしまうときは、1回のキャットフードの量を減らすといいでしょう。

食事の好みが激しいのですが……

総合栄養食のキャットフードであれば問題はありません。ただ、そのほかのものしか食べない子の場合、長年になると栄養不足が心配です。一度、獣医に相談してみてください。

ドライフードを食べてくれない

ウェットのキャットフードを食べれているのならとくに問題ありません。どうしても、ドライフードを食べさせたいのなら、ウェットに少しずつ混ぜると改善されることがあります。

人の食べ物を欲しがるように……

人の食事は塩分が多く、猫の健康にはよくありません。食事のたびに、猫がテーブルに登ってくるときは、顔に水をスプレーして、ダメだということを教えてあげてください。

水飲み場に足を突っ込むことがある

猫は水が苦手な動物ですが、好奇心旺盛な子猫や、個体によっては水が好きなこともあります。掃除でお困りであれば、顔に水をスプレーして、ダメなことを教えてあげてください。

炭酸水を飲みたがるようになった

炭酸水の泡に興味があるのでしょう。炭酸水は猫が飲んでもとくに害はありませんが、飲み過ぎると胃に炭酸ガスがたまり、苦しくなる可能性があるので注意してください。

子猫期からいろいろな種類を試すのがいい!

決まったキャットフードがあると、お世話する側としては楽でしょう。

でも、それだけだと病気療養や、災害時に困ることになるかも……。

子猫のうちからいろいろなキャットフードを与えて、慣らしておくことも大切です。

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