
愛犬との暮らしには、何かと必要なものがあります。
だからと、あれも、これも、といきなりすべて揃えるのは大変なことです。
そこで、今回は犬を迎える準備で、まず用意したいものを重要度ごとにリスト化しました。
目次
重要度【星3つ】必ず用意するもの
クレート
聞き慣れない名前ですが、ケージと、移動用の箱を合わせたようなもので、犬の個室になるものです。
「室内犬ならいらないのでは?」と思われるかもしれませんが、犬にとって開けた空間というのはそれだけでストレスがたまるもの。狭い場所、自分だけの空間でゆったりと過ごすのにクレートは最適なものなのです。
それに、犬をペットショップで購入してから自宅に迎える道中や、自宅から動物病院やトリミングサロンまでなど、車にせよ、電車やバスにせよ、移動時にはこのクレートに入ってもらって運ぶことになります。
ちなみに、大きさはさまざまなものがあるので、愛犬が中で方向転換できるくらいのものを選びましょう。
- 準備費用:2,000円〜10,000円程度
サークル
愛犬のためのプライベート空間を作るのに役立つのが、サークルです。
クレートと合わせることでより犬が安心できる自分だけの空間を作ることができますし、反対に扉を閉めて行動範囲を管理することでしつけや、お留守番のときなどにも活用できます。
また、サークルの中にトイレスペースも作ればトイレトレーニングにも使えますし、犬からしたら自分のニオイがに強くなるので、クレートだけよりもさらに安心できる場所になるでしょう。
ちなみに、中・大型犬は成長に合わせて大きなサイズに買い替えが必要にもなります。
- 準備費用:4,000円〜18,000円程度
トイレシーツ
室内で飼うのなら、トイレシーツも用意が欠かせないものです。
「新聞紙でもいいんじゃない?」という人もいるようですが、犬のおしっこは驚くほどでます。本当に。もし、新聞紙のようなその辺のもので代用しようものなら、床がおしっこまみれになること間違いなし。
その点、トイレシーツは素早くおしっこを吸収してくれますし、ニオイも軽減してくれます。それに、それほど高価なものでもないので、切らすことがないよう多めに買いだめしておくことをおすすめします。
ちなみに、トイレトレーニングのときにも便利なグッズなので、その詳しい使い方はまた別の話で……。
- 準備費用:600円〜1,500円程度(約40枚入り)
ドッグフード
当たり前ですが、犬も生き物なので毎日、ごはんを食べます。
1回の量は犬種や年齢によって異なりますが、概ねどの犬種も1日2回。基本的には私たち人と同じように、同じ時間帯にあげるようにすることで生活リズムが整えられ、より健康的な生活を送ることができます。
ちなみに、犬にも好みがあるので、まずは少量入りをいくつか試してみるのがいいでしょう。
- 準備費用:600円〜2,000円程度
おもちゃ
「いらないのでは?」と思われますが、絶対に用意してもらいたいのがおもちゃ。
犬にとっておもちゃはストレスを発散できる運動グッズであると同時に、飼い主とともに使えばコミュニケーションツールにもなりますし、知的好奇心を刺激して成長をうながす知育ツールにもなる大切なものです。
ゴム製のものから転がる系、ぬいぐるみ(ボアトイ)、ロープ、知育おもちゃなど一口に「おもちゃ」と言ってもさまざまな素材、かたちものがあるので、年齢やその子の好みにあわせて用意するのがいいでしょう。
ちなみに、中には噛むだけで歯磨き効果があるおもちゃもあるので、歯磨きが苦手な子にはおすすめです。
- 準備費用:600円〜3,000円程度
重要度【星2つ】早めに用意したいもの
ブラッシング用品
犬種によって頻度には差がありますが、どの子にもブラッシングは必要です。
ただ、ひとえに「ブラッシング用品」と一括りにしていますが、スリッカーブラシやコーム、獣毛ブラシ、ラバーブラシなどいろいろと種類があり、用途も異なるのでその子に合わせたものを用意してあげましょう。
ちなみに、大きくなってからだと嫌がる子もいるので、ブラッシングは幼犬のうちから慣らさせるのがいいです。
- 準備費用:1,000円〜3,000円程度
リード
お散歩デビューする前までに必ず用意したいのが、リードです。
海外ですとリードせずに散歩している犬をよく見かけますが、日本でそれはだめ。いわゆる「動物愛護管理法」ではノーリードを禁止する項目はないのですが、各地の行政では大抵、これに関する規定を設けています。
東京都動物の愛護及び管理に関する条例(第九条「犬の飼い主の遵守事項」)
ちなみに、リードは伸縮するものよりも、長さが一定のものの方が事故が起こりにくいのでおすすめです。
- 準備費用:1,000円〜6,000円程度
首輪(カラー)
愛犬を外に連れだすのなら、つけておきたいのが首輪(カラー)です。
「愛犬に首輪なんて!」とつけていない人も見かけますが、おすすめはしません。なぜなら、首輪はただリードをつけるものではなく、監察や迷子札などをつけて万が一、迷子になったときの目印になるものだからです。
ちなみに、幼犬のころから慣れさせるのがいいでしょう。合うサイズがないときはリボンやスカーフでもいいです。
- 準備費用:2,000円〜3,000円程度
噛み防止スプレー
愛犬に噛まれたくないものがあるときは、早めに用意したいのが噛み防止スプレーです。
犬が苦手とする味や、ニオイのするスプレーで、これを家の柱や、家具などに吹きかけておくとかじられるのを防止できます。ただ、むやみやたらとあちこちに使うと、愛犬のストレスにもなるので注意しましょう。
ちなみに、これにもその子によって好みがあるので、効果が薄いときは何種類か試してみてください。
- 準備費用:100円〜500円程度
重要度【星1つ】用意すると便利なもの
トイレトレー
トイレトレーはトイレシーツを固定しておけるグッズです。
別になくても問題はないのですが、しつけ前の幼犬はトイレシーツをおもちゃにして動かしたり、ビリビリに破いたりすることがよくあるので、トイレトレーがあるといたずら防止になります。
ちなみに、中・大型犬の場合は身体が大きくなるので、トイレトレーが2枚つけられるものがいいです。
- 準備費用:3,000円〜8,000円程度
除菌・消臭スプレー
犬を迎えたばかりのとき、よくお世話になるのが除菌・消臭スプレーです。
というのも、しつけ前の幼犬はどうしても所定の位置からずれておしっこや、うんちをしてしまいます。そんなとき、その場所を清潔にしたり、ニオイを抑えたりするのに役立つわけです。
ちなみに、ファブリーズなどでも代用はできますが、できれば専用品の方が犬の排泄物には効果的です。
- 準備費用:400円〜600円程度
歯ブラシ
犬も、私たち人と同じように、健康のためには歯磨きの習慣づけがとても大切です。
生後1年程度で歯石がつきはじめる、と言われているので、慣れさせる意味でも幼犬のころから歯磨きトレーニングを始めるのがいいでしょう。はじめは嫌がるからもしれませんが、根気強くすれば慣れていきます。
ちなみに、歯磨きせず、歯石を放置していると歯が抜け、重大な病気になることもありますので……。
- 準備費用:300円〜600円程度
まずは星3つのものから用意しましょう
犬との暮らしには、「意外とお金がかかりそう…」と思われたかもしれませんね。
でも、消耗品を除けば、最初にちゃんとしたものを用意すれば長く使えるものばかりです。
まずは星3つ、必ず必要になるものから用意して、その都度、買い足すのがいいでしょう。