
犬や猫に限らず、ペットには人のような公的な健康保険制度はありません。
そのため、動物病院にかかる医療費は全額負担です。
病気や、怪我の内容によっては高額になり、家計を負担することも……。
そこで考えてもらいたいのが、ペット保険。
今回は、ペット保険に加入すべき理由とその選び方について詳しくご紹介します。
目次
ペット保険とは
ペット保険とは犬や猫などのペットが、病気や怪我で動物病院にかかるときにかかる医療費の一部、または全額を補償してくれる任意保険です。
ペット保険の保証対象
- 入院費
- 手術代
- 通院費
一般的にペット保険で補償されるのはこの3つ。
さらに、保険会社によっては、人の医療保険のように「特約」をつけることもできます。
ペット保険の保証対象外
- 去勢・避妊費
- 健康診断費
- ワクチン接種費
前述の通り、ペット保険はあくまでペットが病気や、怪我で動物病院にかかるときの医療費を補てんするものです。
そのため、病気や怪我ではない理由で、動物病院にかかったときにかかる費用は補償されないので注意しましょう。
ペット保険に加入すべき理由
ペットの医療費は高額になりがち

日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」によると、動物病院にかかる1カ月間の医療費の種族別平均は犬が9,281円、猫は6,991円とのことでした。
また、ペットも年齢が上がるほど医療費は高額になる傾向で、同調査によると13歳以上を対象に1つの病気にかかったときの費用の平均は犬が80,912円、猫が65,208円。
毎月7,000円〜9,000円の医療費がかかり、ときには数万円にもなる、と考えるとけして無視できない金額です。
出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」
ペットの治療費は全額自己負担
人には健康保険制度があるので、保険内の診療であれば医療費は一部負担ですみます。
一方、犬や猫などペットには、人のような公的な健康保険制度はありません。
つまり、前述したような、けして安くない医療費は飼い主の全額負担となるわけです。
もし、すでに毎月の医療費、突発的な高額の医療費に悩みを抱えているのなら、また今はそれほど辛くなくても、将来的にそうはなりたくないのならペット保険を早急に検討することをおすすめします。
ペット保険を選ぶ3つのポイント
ポイント1:契約可能年齢と更新可能年齢を確認する
ペット保険はどの子でも加入できるものではありません。
保険会社や商品によって新しく加入できる年齢が決まっていて、高齢のペットでは加入できない場合があります。
また、加入できたとしても、保険商品によっては退会年齢を設定しているものも多いので、できるだけ長くペット保険を利用したいのであれば更新可能年齢が長いもの、または終身継続できるものを選ぶといいでしょう。
ポイント2:補償内容と補償割合も確認する
ペット保険も、人の保険と同じように保険会社、商品によってさまざまな補償内容があります。
一般的には入院から手術、通院まではカバーされていますが、中には通院は対象外のものもあるので、その保険商品がどこまで補償してくれるのか、内容は細かく確認するようにしましょう。
また、補償割合(何割を保険でカバーできるのか)も定められています。例えば、補償割合70%であれば7割は保険でカバーでき、残り3割は自己負担になので、そこも確認したいポイントです。
ポイント3:窓口精算か直接請求かも確認する
ペット保険は保険会社や、商品によって保険金の支払われる方法が異なります。
- 窓口精算:会計時に動物病院の窓口で、補償割合に応じた額を支払うだけでいいもの
- 直接請求:会計は一旦、動物病院の窓口で全額負担し後日、保険会社に請求するもの
どちらの方法でも補償は受けられるわけですが、直接請求では一旦、全額負担するのでお金がかかりますし後日、手続きする必要もあるので請求書類をまとめて、保険会社に請求する手間もかかります。
もし、これらのお金、手間を省きたいのであれば、窓口精算できるものの方が便利です。
ペット保険に加入して愛犬・愛猫の健康を守ろう!

大切な家族(ペット)の健康を守れるのは、飼い主であるあなただけ。
もちろん、ペット保険はあくまで任意なので、必ず入らないといけないものではありません。
ただ、犬や猫などペットは突然、体調を崩すことがよくあるもので、いざというときにペット保険があれば手術費や入院費に慌てることなく、大切なペットの治療にだけ専念できるのもまた確かです。
もし、少しでもペット保険に興味をもっていただけたのなら一度、検討だけでもしてみてください。